はじめに:SかMかだけじゃない、性癖の奥深さ
「あなたはSですか?Mですか?」
SMに興味がある方なら、一度は聞かれたことがあるこの質問。最近では「S/M」だけでなく、「dom/sub(ドミナント/サブミッシブ)」という軸で自己分析をする人も増えてきました。SNSやマッチングアプリのプロフィールでもよく見かけます。
しかし、この二軸だけで本当に自分の性癖は語りきれるのでしょうか?
本記事では、従来の枠にとらわれない【SM性癖診断】として、「S/M」「能動的・受動的」「スケベ指数」という三軸から、あなたの性癖マップを描き出します。
dom/subはSMの本質とは少し違う?
まず誤解されがちなのが、dom(支配する側)/sub(従う側)という分類。これらは主従関係を演じるロールプレイであり、「責めたい/責められたい」という快楽の傾向(S/M)とは必ずしも一致しません。
例えば・・・
「命令されるのは好きだけど痛いのは苦手」
「主導権を握りたいが、支配的なことには興奮しない」
といった複雑な性癖を持つ方も多いのではないでしょうか?
dom/subは“関係性の型”であり、快楽の質や性的志向とは別の軸として捉える必要があります。
「エロ」と「SM」を切り離して考える人が増えている
SM=性的プレイというイメージは根強いですが、近年では挿入行為を含まないSMプレイや、芸術的・精神的なSM表現を好む人も増えています。
- 「縛られることに性的興奮はないが、美しさに惹かれる」
- 「快感よりも関係性や世界観が大事」
このように、スケベさ(エロ要素)とSMの結びつきは人それぞれ。したがって「スケベ指数」という観点も、自己分析には欠かせない要素になります。
【SM性癖診断】三軸で見るあなたの性癖マップとは?
それではいよいよ本題。
「S/M」「能動的/受動的」「スケベ指数」の三軸で性癖を可視化してみましょう。
①「S/M」軸:サディズムとマゾヒズムの傾向
SM診断の基本軸。「責めたい」「責められたい」という快楽の方向性を測ります。
- S(サディスティック):相手を支配・拘束・責めることで快感を得る
- M(マゾヒスティック):痛み・屈服・服従によって快感を得る
※注意:Sだから“主導権を握りたい”、Mだから“従いたい”とは限りません。

SMとは加虐と被虐の関係なんて言いますが、自分は責めることに興奮を覚えるのか、責められると興奮してしまうのか、を意識するとわかりやすいと思います。
②「能動的 / 受動的」軸:性癖のスタンスを知る
この軸では、自分の嗜好が「自分のしたいことを叶えたい」のか、「相手の望みに応えたい」のかを見ます。
- 能動的:自ら主導し、相手をリードしたい。提案型の性格。
- 受動的:相手の欲望に従うのが好き。察知型の性格。
ここでも「能動的M」「受動的S」という組み合わせが生まれるため、より繊細な理解が可能になります。

今まではDom/subで表現されていたかと思いますが、例えばDom(支配的なポジション)も相手からお願いされてプレイをすることもあるので、チャートの指数としては少しぶれてしまう。
③「スケベ指数」:SMとエロの結びつき度
SMが性的興奮(エロ)とどれくらいリンクしているかを数値化する軸です。
- スケベ指数が高い:プレイ=性的興奮。挿入・性感プレイ必須。
- スケベ指数が低い:快感とは別。非エロとしてのSMを志向。
性癖が「性欲」とどれだけ関係しているかを明らかにすることで、プレイスタイルの方向性を判断しやすくなります。

SMとエロの関係は人それぞれ。SMだけの非日常を楽しみたい人もいれば、SMの延長にあるエロ、エロの手段としてのSMなど様々なプレイスタイルがあります。
性癖マップの例:タイプ別傾向を知ろう
この三軸で可視化すると、以下のような性癖タイプが見えてきます。
能動的S × スケベ高
強く責めたい&エロ大好きなドSリーダー

受動的M × スケベ中
優しくされたい&気持ちよくなりたい奉仕型M

能動的M × スケベ低
自ら縛られたいセルフマゾ、または自分の快感ポイントを自覚している。フェチ強め

受動的S × スケベ高
相手に求められて責める「やらされS」だけど、エロには貪欲

まとめ:SでもMでもない「あなたらしさ」を見つけよう
人の性癖は「SかMか」だけで分けられるほど単純ではありません。
「性格的Sだけど、相手に従うのが好き」
「subっぽいけど、本当は能動的に動きたい」
「SMは好きだけど、エロいのは苦手」
そんな“グラデーション”のある嗜好を理解するには、三軸分析がとても有効です。
あなたの「性癖マップ」を知ることで、パートナーとの相互理解やマッチングの精度もきっと上がるはず。
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